前回は
ローコンテクスト
コミュニケーションにおいて
② 表現力を高める
方法を
お伝えしました。
(記事はこちら★)
ローコンテクスト
コミュニケーション
においては
自分や相手のバックグランドを
”言語”
を通じて
伝える必要があるので
① 対話力を高める
② 表現力を高める
③ 論理的思考力を高める
ことが重要になってきます。
今回は
③論理的思考力の高め方
についてお話して参ります。
論理的思考力は
3つの要素に支えられています。
1. 読解力
2. 結論⇒理由の順に述べる
3. 語彙力
相手を論理的に
理解させて納得させるためには
まずは自分自身が
しっかり理解していることが
必須になります。
それにはまずは
1. 読解力が欠かせません。
書き手や話し手が
伝えたいことを
正確に汲み取ることが
求められます。
また、読解力がある人は
人の気持ちやその場の雰囲気を
掴める人でもあります。
英語に限らず
人とのコミュニケーションを
支えるのに必須の能力が
読解力な訳です。
次に
論理的思考をする際には
2. 結論のあとに
理由を述べることが
大切です。
日本の義務教育における
作文では起承転結での書き方が
進められますね。
しかし、欧米圏における
コミュニケーションにおいては
この起承転結で話を進めていると
論点が見えにくく
結局何が言いたいの?と
なる場合があります。
グローバル社会においては
結論を先に述べることが
求められるので
これにはある程度
練習が必要だと思います。
さらに!
欧米圏の
コミュニケーションにおいて
意見を変えること
はご法度。
主張は一貫していなければ
ならないのです。
最後に
論理的思考力を
支える要素として
最も重要と言えるのは
3. 語彙力。
これは言わずもがなですね。
相手に伝わりやすい
単語選びや言い回しは
日本語でも英語でも同じこと。
回りくどい
言い回しをするのではなく
シンプルかつ的確な
単語・語彙を選んで
相手に真意を伝えるためには
語彙力の強化が欠かせません。
以上のように、
1. 読解力
2. 結論⇒理由の順に述べる
3. 語彙力
これらの能力を
意識して伸ばす必要があります。
ローコンテクスト
コミュニケーション
においては
ある質問に対して
論点をしっかり理解していないと
十分にこちらが伝えたいことが
相手に伝わっていないことが
多いからです。
例を挙げていきますね。
2. 結論を先に述べた方が
良かった事例です。
ある時、アメリカンの
お友達親子から
パーティーに
誘われたことがあります。
その日はすでに予定があったので
”お誘いありがとう。
でもその日は近所の子供たちが
家に来ることになっているから
行けないわ。
スーザンありがとう。”
Thank you for the invite!
Actually, my neighbors are supposed to come to visit us on that day.
So I'm afraid I cannot make it.
Thank you, Susan.
と返事しました。
すると、
じゃあピザパーティーは
来れないってことね?
合ってる?
Then, no Pizza party,
correct?
と返信が来ました。
つまり
行けないこと=結論
をまず最初に伝える必要が
あった訳ですね。
日本人はとかく
返事を曖昧にしがちですよね。
私も例にもれずで
Yes or No?
と渡米当初は
よく言われていました・・・苦笑
一説によると
東海岸の方が
yes / no ハッキリしていて
西海岸側だと日本人のように
社交辞令もあるとか。
私は西海岸側に住んでいましたが
確かに、あれ?
1回目あんなに嬉しそうだったのに
2回目以降はつれないなぁと
思うこともあったりなかったり。
地域性があるのは
万国共通のようですね。
いずれにしても
YesなのかNoなのか
結論を先に述べることは
国際社会における
ルールの1つと捉えて
良いと思います。
他にも
2.理由を述べる例を
挙げますね。
渡米半年後に
当時6歳の長女が
現地で通う
エレメンタリースクール(小学校)を
3つの学校の中から選んで
学区長にリクエストする
必要がありました。
3つのうち
1つに決めたことを
当時のキンダー(幼稚園)の先生に
伝えたところ・・・
I've decided to request M elementary school for Koko.
するとすかさず
Why?
と聞かれました。
そう、決めたからには
何らかの理由があるので
それを伝える必要がある訳ですね。
日本だと〇〇の幼稚園に決めたわ。
と言われても、深く理由を
問うでしょうか?
おそらく
あぁ家から近いからかな
雰囲気が好きだからかな
なんて想像して敢えて
理由を質問することも
ないのではないでしょうか?
今回の場合、
M小学校に見学に行ったときに
そこの校長先生が
日本びいきだったことが
決定打だったので
そのように伝えました。
すると
Oh, connection!
と言われました。
いわゆるコネの
コネクションでしょうか。
コネがあった訳ではないのですが
昔、寿司屋で働いたという
校長先生は
その日、私たちが見学に
行くことが分かってか
お寿司柄のネクタイを
付けていてくれたのです。
実際、学校の雰囲気や
先生たちも感じが良かったので
そのことも伝えました。
本来なら
こう答えるべきだったんですね。
I decided to request M elementary school for Koko's next school.
When we toured the school, the principal wore a Sushi necktie since he used to work at Sushi restaurant as a chef.
I felt so familiar to him because he talked about Japan a lot.
Besides, the school and the teachers there looked nice.
So I'm thinking of offering M elementary school for my daughter's school.
いかがでしょうか?
結論を先に述べて
その主張を裏付ける
理由=根拠を続けて述べる。
日常の些細なことでも
このように論理的な話し方を
英語圏の人たちは
当たり前のように行っています。
私たち日本人のように
ハイコンテクスト
コミュニケーション社会で
育った場合は
意識して練習する必要があります。
以上、本日は
論理的思考力を高める要素を
3つお伝えしました。
1. 読解力
2. 結論⇒理由の順に述べる
3. 語彙力
いかがでしたでしょうか?
ローコンテクスト
コミュニケーション力を
高める方法を
3つの記事に渡って
ご紹介して参りました。
① 対話力を高める
(記事はこちら★)
② 表現力を高める
(記事はこちら★)
③ 論理的思考力を高める
これらは
異文化コミュニケーションを支える
基礎となる知識とテクニックです。
繰り返し、繰り返し、練習して
自分のものにしていってくださいね。
実践あるのみです。
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